10月12日(土)募集馬見学ツアーの後、今年も門別競馬場で
馬産地ライターの村本浩平さんをゲストに、岡田牧雄氏と対談形式で募集馬検討会が行われました。
そこでのトーク内容を一部公開(^^♪ 今回は牡馬編です。

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●募集No.1 フィアレスの18  牡  美浦・高木登厩舎入厩予定
父:アイルハヴアナザー × 母:フィアレス(母の父:スペシャルウィーク)
No.1_フィアレスの18

【村本】:アナザートゥルースに代表される岡田スタッドのアイルハヴアナザー産駒。
カタログや動画で見ても馬体が充実している印象だったので、
どちらかというと硬いのかなと思っていたんですけど、
実際の歩様には柔らかさもあって、ダート中距離を駆け抜けてくれるようなイメージの沸いた1頭です。
岡田さんはどのような感じで評価されてますか?

【岡田】:フィアレスって丈夫で本当に稼いだ馬だったんですよ。
初仔のカッチョカバロはデビュー前から坂路でとんでもない時計を出して、
新馬を除外されていきなり未勝利戦から使って一番人気。
出負けして揉まれて負けちゃいましたけど、2戦目で3着と巻き返して、
あれならすぐに勝てるなという良い内容の競馬でした。
二番仔になるこの馬はお父さんがアイルハヴアナザーで、
繋の角度や歩かしてみた感じからも完全にダート馬という印象。
馬格から何から出来がだいぶいいですし、ダート1800mあたりの
日本で一番賞金を稼げる領域が1番合っていそうなタイプですね。

【村本】:息長く稼いでくれることは容易に想像できるなという感じを受けました。
僕の中で40口募集している馬は、自信があるから40口にしているんだろうな…
といつも思ってしまいます。


●募集No.4 エレガンテココの18  牡  美浦・尾形和幸厩舎入厩予定
父:ダンカーク × 母:エレガンテココ(母の父:ブラックホーク)
No.4_エレガンテココの18

【村本】:ダンカークは現3歳世代が日本での初年度産駒となります。
輸入当初、血統的にはゴツくてダートっぽい馬ばかり出るのかなとイメージしていたら、
意外や意外に芝での勝ち馬どころかレコード勝ちするような馬も出てきて、
スピード能力の高さを証明している。
この馬は動画でもキビキビ歩いていたように、可動域が広そうだなという印象があったんですよね。
実際にスナップの柔らかみから芝でもいけそうな感じがしましたけど、
やっぱり繋なんかを見てるとダートでも馬場をしっかりキャッチした走りをしてくれそうですし、
いずれにせよ2刀流の活躍が望めそうな馬。
これからどんどんダンカーク産駒の活躍馬が出てくるという期待も込めて、この馬に注目していきます。

【岡田】:米国血統の活躍した馬たちって歴代ほとんどが物凄い筋肉量で、
2歳、3歳、4歳と歳を重ねるにつれ段々と筋肉が硬くなって走りが淡白になり、
それで終わってしまっている印象。
だからこのダンカークも導入が決まったときは、シンジケートをどうするか悩んでいたくらい。
むこうで初年度から産駒が活躍して走っていたので、
日本でもダートの1400~1600mくらいでまぁまぁ頑張れる馬が出るかなぐらいの感覚でいました。
でも、さっき村本さんが言ったように、シークレットランという馬が芝でレコードを出している。
その他にも芝で走っている馬が結構多くいるんだよね。
だから、一概に適性を決めつけられないのがこのダンカークという種牡馬の産駒。
この馬は見たとおり筋肉量があまり多くないですから、芝で走るんじゃないかって印象を持っています。
お母さんが完全に芝馬でしたし、血統的にもサンデーが入っていますので。
芦毛で毛色は父譲りですが、特徴は母系が色濃く出ているので、その母系で評価していいような気がしますけどね。


●募集No.6 キョウエイハツラツの18  牡  美浦・高柳瑞樹厩舎入厩予定
父:ブラックタイド × 母:キョウエイハツラツ(母の父:オペラハウス)
No.6_キョウエイハツラツの18

【岡田】:ブラックタイドは私好みの種牡馬で、昨年の見学会でもその産駒(バルンストック)を皆さんにオススメしました。
脚長でこの時期ヒョロっとしていた印象ですが、この馬もそういった特徴がよく似ている。
キタサンブラック自身、子供の時に撮った立ち写真を見ると本当ヒョロヒョロなの。
走っている他の馬にもそういった共通点があるし、
ブラックタイド産駒で走る馬っていうのはこういう馬なんじゃないのかな。
ハッキリ言って体の幅はまだ薄いんですけど、脚が長くて走らせるとフットワークが雄大。
これからどんどん変わってくる馬だと見ています。

【村本】:キタサンブラックだって春はクラシックを勝てず、本当にメキメキ力を付けていったのは3歳の夏を越してからでした。

【岡田】:初戦からボンボン勝つことはないかもしれないけど、キタサンブラックが使って使ってあれだけ強くなったように、そういうタイプの馬のほうがブラックタイド産駒は良いと思っています。


【村本】:僕、キタサンブラックのお母さん(シュガーハート)を牧場に見に行ったことがあるんですけど、バクシンオーの肌の割には薄い体つきで、軽いという印象だったんですよね。
実際、キタサンブラック自身も立ち姿など横から見てあれだけ立派なのに、前から見たら割と薄い。
そういった意味ではブラックタイドの走るタイプの馬っていうのは、
岡田さんがさきほど言われたように、こういう体型の馬なんじゃないかなと。
芝の中長距離戦で時間をかけながら良くなっていくんじゃないかと注目していきたい1頭です。


●募集No.13 ミワノロマンスの18  牡  栗東・佐々木晶三入厩予定
父:ストロングリターン × 母:ミワノロマンス(母の父:サムライハート)

No.13_ミワノロマンスの18
【村本】:まず注目すべきはこの総額960万というお手頃価格だと思います。
ストロングリターン産駒はこれまで、けっして凄い大物が出たりとか
、目立つような成績を挙げている活躍馬は残していないですけど、
とにかく安定して走っている印象があります。
動画での歩いている姿にも推進力が感じられましたし、
実際に見ると馬体に充実感があって、この募集価格は楽に回収できそうな馬だな
というような感じて見ていた1頭です。


【岡田】:ストロングリターンはなかなか優秀な種牡馬だと思っているし、
これからまだまだ活躍する馬が出てくるはずですよ。
この馬はセリ場で歩いている姿を見た時に、前と後ろの駆動のバランスが凄く良かった。
我々はそれを背中が使えるって表現するんだけど、本当に背中をきちんと使えていて馬っぷりも際立っていた。


【村本】:四輪駆動みたいな感じでしょうか。


【岡田】:うん。だから、これは絶対に買わなきゃいけないなと思ってセリで買った馬なんですよ。